「浜田」という土地が歴史上注目を集めるのは、日本史の尺度で言うとごく最近と言って良い。古代や中世以前では、日脚の縄文遺跡や周布の前方後円墳遺跡、または石見国府の推定地も浜田市にあり、人の営みが全くなかったわけではない。
現在の浜田市の中心域である浜田駅や浜田城跡は、江戸期に栄えた浜田藩の城下町であり、その一大特徴として、北前船の寄港地であったことが特筆すべきことであろう。
北前船の西廻り航路が整備された1672年以降、瀬戸内海の港から北陸方面の港を結ぶ、海の交通の要衝となった浜田は大いに栄えたという。
石見空港で借りたレンタカーは、タントだった。コンパクトカーを予約したつもりだったけど、タントは軽だろう(あとで確認したらちゃんとKSS(軽自動車)クラスだった)。初めて軽自動車を運転したが、外ノ浦の狭い道では小回りが利き心強かった。
外ノ浦は、とのうら、と読む。深く入り組んだ入江は、北前船の風待ちの湊としてうってつけだったという。
浦の奥まで行ってみると、ボケの花が咲いていた。花に詳しくはないが、撮った写真をChatGPTに見せたら教えてくれた。早春から春に咲く花で、桜ほど目立たないが春を告げる花のようだ。真っ赤な花が、外ノ浦のドンツキに咲いているだけで、何かしら意味を成しているのではないかと思えてくるから不思議だ。
さらに進んでみると、道はもう少し狭くなった。民家もありながら、もうこれ以上進むと戻れなくなるか、怒られるんじゃないかと思い引き返すことにした。
駐車場も少しはあったようで、停めてさらに先へ歩いていけば、日和山方角石という日本遺産の構成文化財もあったのだが、どうにかスペースに停めて「会津屋八右衛門の碑」を遠望するに留まったのは、ちょっとビビりな私の弱いところでアリンス(急に語尾が変わる‥)。
静かな波が寄せる外ノ浦の海は青く澄んでいて、往時の賑わいをしのぶには、いささか慎みが深すぎるのではなかろうか。
To be continued... 👇
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🌊外ノ浦 ~メモ~ 🌊 | ||
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私の所要時間 | 14分 | |
住所 | 島根県浜田市外ノ浦町 | |
見学時間 | いつでも | |
休館日 | なし | |
入館料 | なし | |
駐車場 | あり・数台 | |
アクセス | 浜田道 浜田ICから車で15分 | |
ホームページ | 日本遺産 北前船寄港地 外ノ浦 | はまナビ 浜田市観光協会公式サイト | |
👑 外ノ浦の称号 🔱 | ||
日本遺産 | #039 荒波を超えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~ 外ノ浦の町並み |