温泉津温泉の夜は長い。
温泉街から駅まで歩くその途中にあるのが、「小浜温泉 才市の湯」だ。もとは1919(大正8)年にわき出した源泉を使用した小浜温泉として知られていたが、火事で焼失。2005(平成17)年に再スタートしたものの、2023(令和5)年に設備不良で再々休業。再々スタートは2024(令和6)年11月26日(いいふろの日)だ。

銭湯のようなこぢんまりとした雰囲気も良いし、中の番台や脱衣所なんかも昭和チックですごく素敵。レンタルタオルだと思っていたが、記念に持って帰ってくださいね、と番台の女性。シャンプー、ボディーソープ付きで1000円。お値段はちょっとお高いが、設備や運営費も大変なのだろう。脱衣所のロッカーを開けると、アメニティとタオルが置かれて、ない!
来ましたね。私によくあるパターン。過去、レンタカーが無かったこと2回。
出雲大社をはじめ、霧島神宮、諏訪大社など、本殿や拝殿が改修工事中だったこと複数回(遷宮の場合もあり)。
飛行機が飛ばなくて帰れなかったこと2回などなど、旅にトラブルはつきもの!
タオルがない程度はトラブルのうちに入りませんよ。番台の方にお願いし、タオルをもらうと、てっきり小浜温泉のタオルだと思っていたら、「きものと帯 呉服 わだ」

と書かれていた。まさかの温泉津温泉に過去存在した、和田呉服店のタオルだった。タオル代もバカにならないだろうなと思い持参したタオルで済ませ「わだタオル」は返却しようとも思ったけど、
「今は無いけど、昔この近くにあった呉服店のタオルです。激レアですよ」
と言われ、なんだか面白くなってもらって帰ることにした。
折角なので、「わだ」のことを調べてみたけど、詳しくは分からなかった。ただ、グーグルマップのストリートビューでは、2012年10月に才市の湯の隣にあって「 京染 寝具 呉服 わだ」の外観が確認できるが、2015年7月には空き地(駐車場?)になっている。
(話は逸れたが)温泉の事である。
オレンジ色みたいな、黄土色みないな温泉の色で、良い感じで濁っていて湯の花がさらさらっと舞っている。源泉温度は低いので加水・加温しているけど、それでも濃厚な感じがあって、良い温泉だ。
才市の湯の、才市とは、「浅原才市(あさはらさいち)のことで、江戸後期から昭和の人である。「石見の才市」と称される、妙好人である。1万とも言われる含蓄に富んだ句を残し、「口あい」と言われ人々の心をうったという。

長湯が苦手(暑がりなのもだけど、じっとしてるのが苦手なのかも)なので、手短ながら温泉を堪能して(ソムリエでもないので感想も手短ですが)、番台の方にお別れしてまた歩き出す。
夕ご飯のときに頂いた地酒の製造元・若林酒造が十三夜月の光の下で輝いていた。iPhone16e。それはちょっと明るすぎやしませんか。
そんな事を想いつつ、温泉津温泉へ向かってのんびりと歩くのであった。
To be continued... 👇
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旅のメモ📝
| ♨ 小浜温泉 才市の湯 ♨ | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 温泉の感想 | すべすべ。湯の花の感じ◎。鄙びた雰囲気💮 | |||||||||
| 温泉 | ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 | |||||||||
| 私の所要時間 | 12分 | |||||||||
| 住所 | 島根県大田市温泉津町小浜 | |||||||||
| 入浴料 | 手ぶらセット 1000円、回数券10回分 5000円(1年間有効) | |||||||||
| 営業時間 | 17:00〜22:00 | |||||||||
| 休館日 | 5と10の付く日 | |||||||||
| 駐車場 | 数台 | |||||||||
| アクセス | 山陰本線温泉津駅から徒歩約7分 | |||||||||
| ホームページ | 才市の湯(営業再開) - 温泉津めぐり | |||||||||
| 👛かかったお金 💵 | ||||||||||
| 入浴料 | 小浜温泉 才市の湯 手ぶらセット 1,000円 | |||||||||
| 小計 | 30,180円 | |||||||||