しったかぶり!日本紀行

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21 「温泉津やきものの里・やきもの館」全国有数の「登り窯」火入れ・窯焚きを見た!

 温泉津温泉を後にし、車を走らせる。

温泉津を離れる前に、2ヶ所ばかり立ち寄った。

 

一つが、温泉津やきものの里・やきもの館。

温泉津やきものの里 登り窯

この日は、翌週から始まる「やきもの祭」に先駆け、「火入れ」と「窯焚き」が行われていると温泉津の町々に貼られていたポスターで知り、焼き物を買わないまでも、どんなものか様子を見に行ってみようと思ったのだ。

温泉津やきものの里・火入れ

地形の傾斜に合わせて天高く登るような長大な窯。その一番下で、すでに火が入っていた。道行く人は朝早い時間ともあり地元の人らしく、いよいよこの日ですね、と言った感じで薪をくべている方とお話をしていた。

 

 

 

窯の中には、前日までに登り窯へ「窯詰め」を行う。焼き物を事前に登り窯の中へ置いておくのだ。

温泉津やきものの里 モクモク

登り窯の上の方へ上がって行くと、モクモクと白、あるいは黒い煙が立ち上っていた。

温泉津焼きの歴史は、江戸時代から始まったという。宝永年間(1704-1708)とのことなので、戦国時代の気風は徐々に薄れ(関ケ原の合戦が1600年、大坂の陣が1615年)、江戸の文化が花開き始めた頃だろう。

温泉津やきものの里 煙が立ち昇る。

温泉津には、陶器にうってつけの良質な陶土、釉薬が産出され、焼成に必要な松樹も数多く存在していたため、焼き物には最適の土地だったという。

江戸期、北前船に乗って全国へ送られたという「はんど」はあめ色の来待釉に黒色の「たれ」という模様をつけた水がめで、この旅の間も、何度もこのはんどを見つけては「石見に来たんだなぁ」感を愉しんでいた。

温泉津やきものの里 登り窯とはんど

また、今回のそもそもの旅の発想の着火点である「石州瓦」の、あかあかとした屋根の並びも、この石見の土や木が造り出していたのだ。

現代においては、温泉津には3つの窯元を残すのみとなり、全国有数と言われるこの登り窯も最盛期は10数基あったというが、現在は2基が、このやきものの里で保存修復され、時期が来ると頑張って稼働している。

 

 

 

陶器や磁器の時代は、すでに終わったという向きもある。要因は様々あるだろうが、プラスチックの海洋汚染や、サステナビリティ-持続可能な社会-が叫ばれる昨今、繰り返し使用が可能な陶磁器にも、まだまだ巻き返しのチャンスはあるのではなかろうか。

 

そんなことをうっすら思いながらも、すっかり現代にどぶ漬けられている私は、プラスチック社会へ戻るべく、逆説的に旅を続けるのであった(ちょっと〆意味わかんないか・・)。

 

To be continued... 👇

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旅のメモ
🍵 温泉津やきものの里・やきもの館 ~メモ~ 🍵
私の所要時間 39分
住所 島根県大田市温泉津町温泉津イ22-2
営業時間 9:00〜17:00/創作体験開始は16:00まで(要予約)
休館日 毎週水曜日・年末年始(12月29日~1月3日)・臨時休館あり
駐車場 無料
アクセス 温泉津駅から徒歩約17分。温泉津温泉街から徒歩約11分。
ホームページ 温泉津やきものの里・やきもの館