島根県立三瓶自然館サヒメルは、三瓶山をはじめ、島根の自然にまつわる知識を、親子で体験しながら学べる施設だ。40代のおっさんが1人で来て良いのかしら、と少し思いつつも、地元のこういう施設には、存外ネットや本屋さんに並ぶ書籍では知る由もない、実にミクロでコアで興味深い資料(ネタ)を見つけることができたりするものなのだ。
4月12日(土)であるが、まだ集められた雪が残っていた。確かに、温泉津も朝晩は寒かったし、こちらは山間部、まだまだ冬の名残を残していても不思議ではない。
サヒメル、少し変わった名だけど、三瓶。さんべと関わりのある名前なんだろうな、と思いながら調べてみると、三瓶山の旧名である「佐比売山(さひめやま)」と、「メール」を組み合わせた造語なのだそう。つまり、この三瓶から、様々な情報を発信し、交流の輪を広げて行こう、という思いが込められている。
サヒメルに入ると、係の人が「プラネタリウムがちょうど始まります、良かったら見ていって下さい」と声を掛けてくれたので、普段はあまり興味を示さないジャンルだったけど、これもご縁だと思い、上映されるビジュアルドームへ急いだ。
スタッフの女性が素敵な声で解説をしてくれた。ドームの椅子に腰かけると、早速投影が始まり、三瓶山を中心にした今の季節の星空案内を生解説で行ってくれるので、臨場感もあるし、何より場内に一体感が生まれたような感じがして、とても心地よかった。
私は学が無い割に、宇宙の始まりや終わりに子供の頃から興味があって、「インフレーション宇宙論」なんて難しそうな本を読んでみたりもした(内容は素人にも分かりやすいもので、大変理解しやすい著作だった)。
そうして宇宙への生理解をしているのだが、プラネタリウムを眺めつつ、宇宙に無数にある星を、人類は物心ついた時からずっと眺め続け、ひとつひとつ名前まで付けて形を想像していたことに、妙に感心したのと、やはり我々も、こうして地球に生きているが、もとは宇宙の塵から始まっているんだなぁ、とやけに感傷的になったりもした。
30分の上映ですっかり癒されてドームから出てくると、宇宙から一気に三瓶山麓へ引き戻される。この地域に暮らすカエルなど小さな生き物たちの展示をみて、いつもよりずっと彼らを愛おしく思うことができた。
宇宙があり、火山があり、埋没林があり、カエルがいる。サヒメルでは、マクロからミクロまで、様々な視点でこの世界を眺めなおしてみて、悪くないよな、生きているのも。なんてことを思っていたら、館内は案外広くてちょっと迷ってしまったのであった。
To be continued... 👇
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旅のメモ📝
🏔 🌋島根県立三瓶自然館サヒメル ~メモ~ 🌌🐸 | ||||||||||||
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私の所要時間 | 42分 | |||||||||||
住所 | 島根県大田市三瓶町多根1121-8 | |||||||||||
営業時間 | 9:30〜17:00 | |||||||||||
定休日 | 火曜(祝日の場合翌平日。夏休み期間は毎日開館) メンテナンス休館・年末年始(HP参照) |
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入館料 | 各期間で料金設定あり(400~1000円) 4月で縄文の森ミュージアム入館割引使ったら360円だった。 |
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駐車場 | あり。無料。 | |||||||||||
アクセス | 大田市駅よりバス約60分(三瓶自然館下車すぐ)。 ※1日3便(平日は2便のみなので注意)。車を強く推奨。 |
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ホームページ | ||||||||||||
👛かかったお金 💵 | ||||||||||||
島根県立三瓶自然館サヒメル | (さんべ縄文の森ミュージアムのチケット提示で割引) 360円 | |||||||||||
小計 | 54,611円 |