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今回紹介する本は
「全国重伝建紀行[重要伝統的建造物群保存地区]」
「重伝建」については、下記、文化庁のHPを参照されたし。
「重要伝統的建造物群保存地区一覧」と「各地区の保存・活用の取組み」 | 文化庁
本の内容に映ろう。
この本は、全国に点在、127ヶ所もあって秘境・離島、何でもござれの伝建地区を紹介している。写真は2022年~2024年に撮影したもので、データは2024年1月時点のものだ。
2年の短期間で全ヶ所巡った著者の町井成史さんの情念の凄まじさに、唯々感嘆するばかりだ。特に、「マジですげー!」と感じるのは、夜の写真がかなりたくさんあること。
ちょっと立ち寄って、案内看板を写真に撮って、町並みをイイ感じに何枚か撮って、あとで取って付けたような文章を添えるような(あ、これ私か?)、適当なものではない。じっくり、しっかり巡って(しかも愛情がこもっている)、その地区のベストな写真を掲載している。桜、紅葉、雪、曇天や雨上がりの濡れた道さえ、伝建地区の魅力に花を添えている。
文章もコンパクトに、しかし要点をつかんで説明してくれている。マップがQRコードなのも、このジャンルの本では過多になりがちな情報を削いでいて、本の見やすさに貢献している。
本はできるだけきれいに読みたいんだけど、旅先へ持ち歩きたいから段々くたびれてきてしまった。持ち運びは、やはり重たいが、つい持ち出したくなってしまう。
残念な点を挙げると、この本の発売以降も新たに重伝建地区は選定され続けるし、周囲の環境や新たな発見があったりすると、どうしても情報が古くなる。現に2024年の発売以降、新たに2ヶ所の重伝建地区が追加されている。
上記のデメリットを踏まえた上で、読むだけで目に訴えかけて来てくれるので傍らに置いてパラパラめくるだけでも十分に楽しいし、腰を据えてガッツリ読むのも大変勉強になるから、古い町並みや歴史的建造物が好きな方にはおすすめできる書物である。
ちなみに、
6/18頃、同著者による「全国「重伝建」散策ガイド (光文社新書)」が発売される!新たに選定された2ヶ所も含め全129ヶ所を網羅した内容になるという。こちらも注目したいですね!