しったかぶり!日本紀行

グループ「灯台・燈台・岬」を作成してみました!!

14 気仙沼大島の冒険① 龍舞崎 最南端から眺める鮮やかな海(と男根)

 2025年6月13日(金)11:25。気仙沼大島の最南端・龍舞崎に到達。鳴子温泉から2時間ちょっと掛っただろうか。駐車場に車を停めると、ピンクで三角なレストランがあった。メニューを見ると、カレー、うどん、刺身定食、天ぷら定食、ビール、コカコーラ、あんみつ、みつまめ。など、色々揃っている。でもまずは先っちょへ行きたい!

気仙沼大島の最南端・龍舞崎の駐車場 食事処 竜舞

宮城旅は中盤戦へ!

車での移動が長かったので、ウズウズしていたから、とにかく先に観光だ。

龍舞崎は「三陸復興国立公園」の一角である。読み方は「たつまいざき」だ(り、りゅうまいざきじゃなかった。今知った!!)。

三陸復興国立公園 龍舞崎入口

いざ先っちょ。

元々は陸中海岸国立公園だったが、東日本大震災での被災を受け、当公園と旧南三陸金華山国定公園を糾合し、青森県南部から宮城県牡鹿半島までの約250kmの広範囲が指定されている。

三陸復興国立公園 龍舞崎の遊歩道からの眺め

三陸の海らしさがある。

先端の灯台まで遊歩道が整備されていて、多少アップダウンがあるが、とても歩きやすい。

ん?何か祀られているぞ。海の先端で祀られているもの。時々、アレじゃない?という予感がして、時々、その予感は当たる。

気仙沼大島 龍舞崎の道祖神

かまととぶることなかれ。

実にシンプル。男根をかたどった岩に、道祖神と大変分かりやすく刻まれている。

(語る?語っちゃう??)

 

 

 

・・・・・・古来(どどん)!!

道祖神は道しるべの神でもあるが、和合神とも呼ばれていた。つまり性の神。「セックスの神様」でもあった。

気仙沼大島 最南端・龍舞崎のシンボル

道祖神さま!ははあ!!

私が東海道や中山道を歩いた限りでは、ほとんどの道祖神は男女がむつまじく並んでいる「双体道祖神」というもので、なかには体がくっついているような「双頭一身道祖神(私の認識では双身一体像だと思っていたが調べたらそういう名前はヒットしなかった)」というものもあった。

龍舞崎 名城大学ボランティア協議会寄贈のベンチ

名城大学ボランティア協議会によるベンチ

龍舞崎の道祖神は、いわば双体道祖神のご先祖であり、見てわかるように、より直接的な、まぁ「おちんちん」の形状をしている。よね。現代の感覚だけで言うと「まぁ、いやらしいわね」と思ってしまうところだが、近代以前の日本は、性に対してかなり大らかだったし、信仰の対象だったりもしたのだ。

三陸復興国立公園 龍舞崎の海を眺める。

男根について考えつつ歩く・・

性とは命の源であり、それを運ぶ男根と女陰は、子作りや(今では縁結びも)、安産といった性にまつわる信仰にとどまらず、豊穣とか生産へも波及し、多様な霊験があるとして崇められている(真顔)。

龍舞崎の蒼い海を眺めながら道祖神について考える。

三陸らしい海(男根について考えつつ)

現代の「いやらしい」とは、多分に西洋的なニュアンスである。そもそも武士の世界で男色は普通にあったし、遊女は一定の尊敬を得ていたし、風呂は混浴だったのだ。広げ過ぎると止まらなくなるから最後にするが、根源的に日本の皇祖神は女性であり、言ってみれば男尊女卑は後から入った大陸的なイデオロギーなのである。

気仙沼大島 龍舞崎 乙姫窟への道

乙姫窟へ!

ちなみに私は異性愛者である。男根なんてきらいだ。そんなことをグルグル考えながら歩いていたら、乙姫窟(おとひめいわや)への道があった。良かった。男根から離れられる。

龍舞崎 乙姫窟(おとひめいわや)への遊歩道

乙姫窟、けっこう降ります。

降りていくと、ザ・ザ・ザッパーン、と波のこもったような音が岩屋に響いていた。こういう風に書くとまた「いやらしい」と思われてしまうかもしれないが、誤解を恐れず書くと、雰囲気として女性の胎内へ降りていく感じがする。

龍舞崎 神秘の乙姫窟

それは、神秘である。

ここにロマンスの伝説がある。

漁師の若者が、嵐の日に小舟で漂着したお姫様を救出し、2人はこの岩屋で末永く幸せに暮らしたという。ほら、いやらしくないじゃないか。

龍舞崎 乙姫窟 正直ちょっと怖かった。

乙姫と漁師のロマンスの地!!

岩屋の形だって別にいやらしくないし。

あと、正直に言うと、波が岩屋にこもってドッパーンと襲ってくる感じは、ちょっと不気味で怖かった。この場所で睦まじく暮らすのは私にはムリかも。それか、私の煩悩(←仏教用語だけどな)に清廉な二人の霊がお怒りだったのかも汗

気仙沼大島 龍舞崎 ハートの岩

ハートの形?の岩

乙姫窟の外はダイナミックで三陸の海岸らしい風景が広がっていた。岩屋の中の閉塞感がすごかっただけに、この解放感は最高に気持ちが良かった。

 

 

 

岩の列がゴジラの背びれに見えて、ようやく男根と女陰が思考から離れてくれたのであった。ありがとう。ゴジラ。

龍舞崎 ゴジラの背びれ

ゴジラの背びれのような岩の列

乙姫窟は、遊歩道の中間より少し手前くらいで、その先に進み、龍神様の祠まで来ると、先っちょはあと少しだ。

龍舞崎の龍神様の祠。きれいに清掃されている。

龍神様の祠。きれいに保たれていた

気仙沼大島は、「龍の背が海に沈んでできた」という伝説が残る島である。そういう意味だと、先ほどのゴジラの背びれも、あながち間違った表現ではなかったのではないか(ゴジラVSデストロイアでは、香港に出現したバーニングゴジラを「赤い龍」と表現していた)。

気仙沼大島 龍神や竜宮、浦島伝説が残る。

絶景の続く龍舞崎

また、龍宮伝説も、この地にある。先程の乙姫窟がそのルーツとも言われているそうだけど、こういった伝説は、やはり海の激しさや豊饒さが土台にあるのかもしれない。乙姫様のごちそうに、タイやヒラメが舞い踊るには、やはり豊かな海というのが大前提なのであろう。

気仙沼大島 龍舞崎の陸前大島灯台

見えてきた陸前大島灯台

駐車場から16分くらい。いよいよ先端の灯台が見えてきた。陸前大島灯台という。男根で頭がグルグルした時はどうなることかと思ったが(これもADHDなのか、単にアホなのか・・)、整備された快適な遊歩道で、地元やボランティアの方が尽力されているんだろうなと感謝しきりだった。

気仙沼大島 龍舞崎の先端・陸前大島灯台に到着。

陸前大島灯台

私は岬が好きである!旅の最高到達点とさえ思っている。山も良いが、この先にただただ広がる海を見よ。この圧倒的広大さ。

気仙沼大島の最果てに到達!

我、最果てに到達せり!

そう、ここで終わりじゃない。でもここで行き止まり。この絶妙な高揚感と切なさが入り混じる感覚。これが先っちょへ至る醍醐味と言えよう。

龍舞崎の先端から眺める海の景色

龍舞崎先端から眺める海

この先に、メリケンがあり、エゲレスがあり、なんならイースター島やキングコングがいる南海の孤島(あるかーい!)と繋がっているのだ。

気仙沼大島 龍舞崎 先端からの風景

世界の一部になるような感覚も

やはり、いい。風も気持ちいい。海の青も空の青も。松の緑も。遊歩道の赤茶色も、すべてが鮮やか。鮮明にきらきらしている。写真撮っているからだな。

陸前大島灯台は、現地の案内板では龍舞崎灯台とも書いてあった。いずれにしても小さ目な灯台だがこの岬のシンボルとして丁度良いたたずまいではないかと思う。

陸前大島灯台、龍舞崎灯台とも。

名残の陸前大島灯台

灯台から、駐車場へ向かう。遊歩道は太平洋側も、気仙沼側も眺められる。

白い構造物は震災後に築かれた防潮堤だろう。

龍舞崎から気仙沼の防波堤を遠望

気仙沼の防波堤を遠望

この後、私は震災の甚大な爪痕を目の当たりにして言葉を失うことになるが、それはまだ先の話。せっかくなので、もう少し、気仙沼大島を探検してみた。

 

つづく👇

sittaka-travel.com

 

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旅のメモ📝
🌊 気仙沼大島 龍舞崎 ~メモ~ 🐉
住所 宮城県気仙沼市横沼地内
私の所要時間 27分
見学時間 いつでも
駐車場 15台
アクセス 【車】
仙台方面から:三陸自動車道浦島大島ICから14分
岩手県方面から:三陸自動車道気仙沼鹿折ICから16分
【バス】
市民バス(大島線) 最寄りバス停:竜舞崎入口
時刻表(HPより)
ホームページ 龍舞崎 | 【公式】気仙沼の観光情報サイト|気仙沼さ来てけらいん