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私はゴジラが好きである。あまり好きなせいか、どのゴジラを観ても「むしろこんなゲテモノは邪道だ」といったような顔を、心の中でしてしまうほどに好きである。
旅ブログだって言ってんのに、急に大好きなゴジラを語り始めちゃうシリーズ。
「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」 2003年
ゴジラシリーズ第27作、略称「GMMG」
前作「ゴジラ×メカゴジラ」の続きで、さらに1961年の「モスラ」と世界観が繋がってもいる。
私はその時、社会人2年目の冬。かつて親父と観に行ったゴジラシリーズであったが、「ゴジラ2000ミレニアム」からは一緒に行ってくれなくなったので、ひとりで観に行った。人気だった平成シリーズも「ゴジラVSデストロイア」で完結。その後のハリウッド版の失態もあり人気はすっかり下降していたのだ。
前作で対ゴジラ兵器であるアブソリュート・ゼロを失ったメカゴジラ"機龍"
次なるゴジラの襲撃に備え整備を急ぐが、そんな中、インファント島からモスラと小美人が43年来の古い友人である中條 信一の元へやってきて機龍を放棄せよと忠告をする。
果たしてその真意とは!?
"生命は定められた時の中にこそあるべし"
昭和後期の作品群に継ぐ不遇の時代に製作されたゴジラ。「とっとこハム太郎」と同時上映となり、放映時間は91分に。
ストーリーは頑強に構築されていて、ゴジラシリーズに通底するメッセージ性は、これぞゴジラの完成系と言っても良いほどに素晴らしい出来栄えになっている。
語りすぎないことで、何よりも多弁に「ゴジラの悲しさ」、「命」を表現している。
バトル面はもちろん練り上げられていて興奮するが、モスラや機龍を手放しで応援していいのかという想いも去来する。このあたりの塩梅は本当に完成度が高い。
「ゴジラって、本当に倒しちゃっていいものなのかな」
そんなことを考えさせられる。
個人的には、ゴジラと人間が敵対するストーリーならこの感覚は必須だと思う。
この点「シンゴジラ」では物足りなかったし「ゴジラ-1.0」でももう少し表現してほしかったと思うところだ。
ゴジラってなによ?
メカゴジラってなによ?
そういうことが丁寧に描かれているのが、この作品である(そういう意味だとモスラの存在は若干弱いが、やはり調停役としてはうってつけなのだろう)。
GMMGを久しぶりに観たのは、次男くんじ3歳が、ゴジラのバスボムで出たモスラを気に入って、モスラの出る映画を観たいと言ったのがきっかけ(たぶんに誘導的であったが)。
長男かけ7歳は「ゴジラ×コング」のメカゴジラがお気に入りだったので、これらが共演する唯一の映画ということで私がチョイスした。
子どもたちの感想は概ね良好で、機龍のカッコよさ、モスラのかわいさ、そしてしっかりゴジラの悲しさも伝わったようだった。
また、長男は割と本気でゴジラたちが存在して町を破壊したと思ったらしく、特撮の技術力は現在の子どもの肥えた目でも通用するんだと、私は大感動だった。
あと、もひとつ最高なのが「タイトルバック」
これ観るだけでコーフンするの。かーーーっこいいの!!
ちなみに小美人の1人は、のちの大女優・長澤まさみさんである。
「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」
必見です。