多賀城跡の特別史跡は、よく知られる政庁や南門のある中心部(前回の記事へ)だけではなく、廃寺跡や製鉄の跡なども周辺に見つかっている。
JR陸前山王駅にある「山王遺跡」もその一つ。

駅はごくごく小ぢんまりとしている。恒例の駅舎めぐりをする。
改札の向こう側に貨物列車がいる。
山王遺跡(千刈田地区)は、都からはるばるここ陸奥国府へ国主として出向してきた人の居館跡である。国守はここで暮らし、政務をもとっていたという。建物跡に沿っているのだろうか、丁寧な長方形の花壇に、小さな花が咲いていた。
多賀城のメインストリートであった東西大路沿いに立地し、大規模な建物跡や井戸跡、高級な陶磁器などが出土している。「右大臣殿 餞馬収文」という木簡が発見されたことによって、平安時代前期の国守の邸宅跡であることが分かった。
多賀城跡の政庁までは、歩いて10分ちょいといったところだろうか。
国守はごく近くに住み、わざわざ政庁でやる事もないような仕事を捌いていたのだろうか。それともここがメインでお仕事をしていたのだろうか。古代のリモートワークに興味を残しつつ、私は多賀から去るのであった。
つづく👇
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旅のメモ📝
駐車場:駅の送迎者用駐車スペースが3台分