しったかぶり!日本紀行

~果てしなき旅景より~

22 「春日大社」は最強の神様ユニバース!静謐な早朝参拝のススメ

 全国に3,000社もあるという春日神社。

その総本社が、奈良県奈良市・春日大社だ。

参拝、いざ!

 

三条通りの突き当りにある「一之鳥居」は、平安中期に創建され、現在のものは寛永11(1638)年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されている。この先が境内地、参道である。

春日大社 一之鳥居 重要文化財

一之鳥居 重要文化財

春日大社は、奈良時代に創建された最強の神様ユニバースである!

鹿島からは武神・武甕槌命は白鹿に乗り御蓋山山頂浮雲峰に降臨。香取からは刀剣の神・経津主命を、枚岡からは天岩戸伝説で美しい祝詞を挙げた天児屋命と比売神を、それぞれ勧請し国の安泰・繁栄と民の幸せを願う神様として祀り、社殿が造営された。

春日大社 参道

長い参道を行く

ところで。

全国の県庁所在地の中で、唯一「原生林」が残る奈良。

「春日山原始林」は国の特別天然記念物に指定されている。

春日大社 参道

早朝は人も少ない

古代からこの地は神聖視され、自然のまま丁重に扱われてきた。手つかずの原生林、神の使いとされる鹿。平安時代に狩猟伐木禁止の太政官符が朝廷より出され、以降厳粛に守り続けている。

春日大社 二之鳥居 鹿

二之鳥居と神鹿

早朝でもあり、静謐で清浄な空気が快い。

参道の長さは、春日大社の歴史を体現しているようである。

この場合、古さは奇跡といえるだろう。

春日大社 車舎と二之鳥居

車舎と二之鳥居

二之鳥居の前にある建物は、車舎(くるまやどり)という。

貴族たちでさえ、ここに牛車や馬を繋ぎ、歩いて参詣したという。

春日大社 重要文化財 車舎

重要文化財 車舎

車舎は、貞観元(859)年に創建され、寛永9(1632)年に再建された、立派な重要文化財の建造物である。白木造で側面は全て吹放しとしている。

 

 

 

春日大社の建造物は江戸時代の再建が多いのは、式年造替によって20年に一度修復したり建て替えたりするためだ。

世界遺産 春日大社碑と二之鳥居

世界遺産 春日大社碑と二之鳥居

春日大社は、1998年には「古都奈良の文化財」として、世界遺産に登録されている。

国宝は354点、重要文化財2526点と、とんでもない数の文化財を所持している。

伏鹿手水所でお清めをして、南門を目指す。

春日大社 伏鹿手水所

伏鹿手水所(ふせしかのてみずしょ)

参道には物凄く多くの燈籠が立ち並んでいるが、境内には全部で約3,000基もある。

古くは300年ほど昔のものも残っており、社寺の参道に燈籠を並べる風習は、この春日大社が発祥という説がある。

春日大社 参道の燈籠

参道の燈籠

全国にある室町時代の灯籠の7割近くが春日大社境内にあり、かつては毎晩燈籠にあかりが灯され、奈良で一番明るかったという。ライトアップの文化は古代からあったというのは面白い。

春日大社 南門手前

南門の手前

いま、歩いていても古代の明るさはなかなか想像できない。

ただ、目の前にズラリ並ぶ燈籠の全部が灯っていたと思うと、幽玄というよりかなり賑やかな印象だったのではないかと思ったりもした。

春日大社 南門への階段

正門である南門へ

南門は平安時代に鳥居だったものを治承3(1179)年に門として創建され、室町前期(1382~1385)に再建されたと考えられている。高さ12mは春日大社で最大の門であり、春日大社の正門といったの位置づけである。

春日大社 重要文化財 南門

重要文化財 南門

門の手前には「出現石」という、太古の昔に神様が降臨した神聖な「磐座」があり、若宮の荒魂が出現したと伝えられている。

南門の先、御本社(大宮)回廊内へ入ると、正面に幣殿・舞殿がある。

春日大社 出現石

若宮方向の「如意石」まで目を閉じたどり着くと・・・

通常はここから参拝を行う。初穂料を払い御本殿特別参拝をすることもできるが、この時は早朝だったため受付時間外だった。

 

東側2間を幣殿、西側3間を舞殿といい、幣殿は天皇陛下のお供え物である御幣物を一旦納める建物で、舞殿は宮中伝来の神楽や舞楽を行うための建物である。平安時代に創建され、現在のものは江戸時代に再建され重要文化財に指定されている。

春日大社 重要文化財 幣殿・舞殿

重要文化財 幣殿・舞殿

幣殿で願うのは「五穀豊穣」そして「子どもが死なない世界にしたい」。

古代の日本を育くみ給うた神たちに切に願う。

 

 

 

回廊内の建造物はほとんどが室町時代から江戸時代に再建されたもの。御本殿は国宝に指定され、多くは重要文化財に指定されている。神護景雲2(768)年に初めて社殿が造営されて以来、約1200年に渡り行われている「式年造替」は、60回を数えている。

春日大社 重要文化財 回廊

重要文化財 回廊

本殿をはじめ、社殿の屋根の葺き替えや朱の塗り替えなどの修理を行う20年に一度の大規模リノベーション工事であり、宮大工の技術を継承する重要な儀式でもある。伊勢や出雲の式年遷宮はその都度お引越しをするが、こちらは同じ場所で建替え、修復を行う。

春日大社 重要文化財 若宮本殿

重要文化財 若宮本殿

若宮にもお参りをする。祭神は天押雲根命(アメノオシクモネノミコト)といい、天児屋根命と比売神のお子さんである。長保5(1003)年にご出現し、保延元(1135)年に現在の地に祀られた。拝舎(見切れている)と本殿は平安時代に創建され江戸時代に再建されたものである。

春日大社 若宮大楠

若宮大楠


若宮大楠は、奈良県内で1、2を争う巨樹で、元々三本だった苗木が長い年月を経るうちに合着したという。伝承では、神功皇后のお手植えとも言われていて、本当だとしたら1800年近い老木ということになる。また、享保4(1719)年の大雪で幹上部が折損したとも伝わる。

春日大社参道 神鹿

小首傾げの神鹿

境内の鹿たちにご挨拶をしつつ参道を戻る。来たときはまだ薄暗かったが、帰りはすっかり明るくなってきていた。ぼーっと歩いていると、「旧奈良県物産陳列所」が境内にたたずんでいるのをガイドツアーが集まっているのを見てみつけた。

 

 

 

外観は和風を基調としているが、小屋組みや壁などは西洋の技術を活用している。イスラム風の窓の意匠も見られ、様々な要素が入り混じった建物であるとのこと。日本文化そのものを体現しているような建物だ。

重要文化財 旧奈良県物産陳列所

明治35年竣工・重要文化財 旧奈良県物産陳列所

春日大社は、強力な神様を集めたスーパーヒーローパワースポットだ。

参拝したら、ぜひ自身の願い事はもちろん、「ほかの誰か」のために祈っても素敵かもしれない。

 

To Be Continued👉

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