法隆寺をじっくりめぐった。
奈良の旅「大和路ひとり旅」は、まだ午前中でちょっと早いけどこれにて終了だ。

法隆寺駅へ戻って、電車待ちの時間、少し駅の近辺を散策した。
特に何か見つけたわけでもないけれど、南口でちょうど法隆寺行きのバスを見つけたり、セブンイレブン ハートインJR法隆寺駅南口店に入ってみたり。

南口の全体像。
和風な時計台がある。法隆寺金堂を模しているそうだけど、ほんとかしら。

くたびれ果てたようなポストもめっけた。
まぁ、世界遺産の在する駅にしてはとっても地味めだけど、それが良いんじゃないかな。

さて、私はこれにて奈良を去りますよ。
古墳めぐりは思っていた以上に楽しかった。
それから、古代や神話の旧跡や、法隆寺や石上神宮など日本の歴史のあけぼのに近い時代の遺産に触れて、めちゃんこ刺激的な旅だった。奈良は良い。「奈良なら!」と思って来たけど、さすがだと舌を巻いた。

最後までずっと迷っていたけど、これから目指すのは「USシネマちはら台」
千葉県だ。

いかねばならない。
「果てしなきスカーレット」を観に。
旅を続けるか、映画を観に行くか。それが問題だ。

迷うということは、もう答えが出ているようなものだ。
いけ!
それだけだ。

2025年12月。その映画に出会った。とんでもない名作だった。
しかし世間の評判はすこぶる悪く、たちまち上映は縮小され、最後まで残っていたのが「USシネマちはら台」だった。

友と築いた格言がある。
「行かずに後悔なら、行って後悔しろ」
何が何だか分からない格言だが、つまりはその一瞬の思いに全てを賭けろということだ。

その一瞬に強烈な力を込めて
錐の様に力を集中させて
ぶ厚いかべに穴を穿ち、貫く。

「果てしなきスカーレット」で悩みぬく主人公・スカーレット。
頭を抱えて自問自答をする。
わからない!わからない!わからない!!
何度も何度も何度も!!
彼女の苦悶は、そのまま昨年の私の苦悶だった。何とか回復していたものの、バッサリと開いた心の傷口は真っ赤なままだった。
こうではならぬと自分を押し殺し、相手も許せず、自分も許せず・・・
そんな心の靄を振り払ってくれたのが、「果てしなきスカーレット」だった。
・・・感謝している。

旅を途中で切り上げて映画を観に行く。
「旅こそ人生」を勝手に標榜する私にとって、これはなかなか重い決断だった。
しかしそれは、私なりの最大の賛辞であり、不遇に終わりつつある愛すべき「果てスカ」へのせめてものはなむけでもあった。

「果てしなきスカーレット」には、それだけの価値がある。
なにより、単純に観たい。
走り抜いて、ボロボロになって、死んで、それでも生きるスカーレットを応援したい。

おれは…ちはら台へ!!行く!!!!
その思いだけで、私は気が付けば東海道新幹線を遥か、総武線から千葉駅へ、そしてちはら台へと向かっていたのであった。

旅から映画への旅。
異色の旅となったが、またひとつ、自分史にとって伝説となる貴重な旅であった。
これもまた旅である。
ちはら台でのことは、すでに記事にした。
素晴らしい体験だった。
神話・古代の聖地から、現代の聖地へ。
旅は、続いてゆく。
ひとまず「大和路ひとり旅」は成就し、終わる。
— 完 —
「しったかぶり!日本紀行」応援してね!
旅のメモ
11:52 法隆寺駅 → 12:03 奈良
12:07 奈良 → 12:51 京都 天むす購入
13:01 京都 → 15:15 東京
15:36 東京 → 16:15 千葉 果てしなきスカーレット予約
16:15 千葉 → 16:22 京成千葉 徒歩・トイレ
16:30 京成千葉 → 16:45 ちはら台
16:45 ちはら台 → 17:16 USシネマちはら台 徒歩
18:00~20:00 果てしなきスカーレット
20:23 ちはら台 → 23:20 自宅