しったかぶり!日本紀行

~果てしなき旅景より~

38 糸魚川「フォッサマグナパーク」日本の東西を分ける大断層を眺め、触れてみよう!

 「フォッサマグナミュージアム」でフォッサマグナについてお勉強した後にぜひ向かいたいのが「フォッサマグナパーク」だ。

フォッサマグナミュージアムについてはこちら⇓sittaka-travel.com

 

ミュージアムが屋内であったのに対して、フォッサマグナパークは屋外。

フォッサマグナの西端にあたる「糸魚川-静岡構造線」の断層を実際に観ることができる。

フォッサマグナパーク 駐車場の巨大レリーフ

駐車場に設置された糸魚川周辺のレリーフ

フォッサマグナミュージアムからは車で10分くらいの距離だ。

何台か停められる駐車場が国道148号沿いに整備されている。

トイレは駐車場にしかなく、この先少し歩くのでここで済ませよう。

フォッサマグナパーク 大断層見学地

大きな看板が目印

すぐ先に「大断層見学地」の大きな看板がある。ここから歩いて10分ほどだ。

遊歩道を歩き始めると、すぐにJR西日本大糸線の線路を眺める場所がある。

 

 

 

ご丁寧に時刻表が掲示されていて、1時間半~2時間に1本だ。

ラッキーなことに3分後に来るという。これは待たねばなりますまい!

ガタゴト音を立てて列車が通り過ぎる。子どもたちも大喜びだ。

JR西日本大糸線 根知川を渡る列車

走るジオパークと呼ばれる

フォッサマグナパークは、人工的に露出させた糸魚川-静岡構造線を見学することができる。ラテン語で「大きな溝」を意味するフォッサマグナは、ドイツ人の地質学者・ナウマン博士が発見し、命名したものである。

フォッサマグナパーク 周辺の風景

フォッサマグナパーク周辺の風景

ハインリッヒ・エドムント・ナウマンは「日本地質学の父」と称される人で、明治初期に来日、なんとその時20歳。日本滞在9年足らずにも関わらず1万キロもの距離を調査し、日本初の本格的な地質図を完成させた。

2021年に天然記念物に指定された糸魚川-静岡構造線

ナウマン象と聞けば、私もその語音くらいは聞いたことがあった。そのナウマン博士がナウマンゾウの化石を発掘したのだ。

長男かけ7歳が一番槍。走って断層まで駆け下りて行った。

フォッサマグナパーク 全景

遊歩道からパーク全体を眺める

私と次男くんじ3歳も続く。

断層を見上げる。大きく東、西の看板が掲示されている。

白っぽい地肌と赤茶っぽい地肌で分かれているのが見て取れる。

フォッサマグナパーク 色の違う部分が断層だ

清掃してくれている人がいた

地質的にはこの場所が東日本と西日本を分ける断層ということになる。

東側は約1600万年前の岩石と、西側は約2億7000万年前の岩石だという。

フォッサマグナパーク 断層破砕帯

岩石は細かく破砕されている

単なる断層に止まらず、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界であるとされていて、まさに地球規模の大断層なのである。断層が動くことにより、崖全体がボロボロに壊され断層破砕帯と呼ばれている。素人目にはよくわからない。

フォッサマグナパーク 断層を示す白線

これが断層?そう、この下に埋まってるよ

断層を示す白線が引かれていて、目で追ってみると、その先は何てことの無い日本の田舎風景である。溝はとっくの大昔に埋まっているので違いはさっぱり分からないのだ。

フォッサマグナパーク 白線の向こう

皆目見当もつきません

ナウマン博士は20代のほとんどを日本滞在に費やしたが、よく「大きな溝」を見つけてくれたものだとこの風景を眺めながら感動を禁じえなかった。伊能忠敬に匹敵する功績なのではないか。

フォッサマグナパーク 岩石

水の滲む岩石

フォッサマグナパークのような断層が観られる場所を断層露頭というが、これほど気軽にアクセスできるのは、ここだけだという。

フォッサマグナパーク 境界

観ていて飽きない雄大さだ

遊歩道を含め、パーク内にはフォッサマグナや糸魚川ー静岡構造線に関する案内看板が多く設置されているので、とても勉強になる。

 

 

 

フォッサマグナと糸静構造線はしばしば混同されるらしいが、もちろん全くのベツモノだ。フォッサマグナは「溝」。糸静構造線はその西端のライン「線」である。

フォッサマグナパーク 大断層

日本に巨大地震をもたらす屈指の活断層である。

断層にそっと触れてみると、大げさかもしれないけれど、地球の鼓動が感じられるようだった。私たちは、こんなに大きな神秘の上に乗っかっているだけなのだから、もっと謙虚になった方が良いかもなぁ。なーんてことを、そっと思ったものだ。

フォッサマグナパーク 遊歩道

おーい、疲れて歩けないんじゃなかったのかぁ!

断層は未来へと続いている。暑いし飽きちゃって早く車のクーラーを欲しがっている彼らもまた、未来へと続いている。

 

この先に何があるのか。

というテーマは、人生を賭けるに値する課題だと私は思うのである。

それが私の旅であり、一番の動機なのだ。

 

To Be Continued👉

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