越前大野で迎える夜。時刻は20:40。
子どもたちは、寝た。
私はまどろむ妻えみさーに手を振り、お楽しみ夜のお散歩時間と洒落こむ。

七間通りを越前大野城へと向かう。
町から浮かび上がるように越前大野城の復興天守が観えてくる。
ライトアップ、見たかったんだ\(^o^)/

荒木商店は明治10年頃の創業。以来、5代140年に渡って「あらきの味噌」をブランドとし、じっくり醸成した「3年味噌」をはじめ、2年・1年天然醸造味噌や甘酒などを販売する。

越前おおの結ステーションに着いた。
回廊には200枚の手ぬぐいが吊るされいかにも涼しげだ。

大野市は県内でもナンバーワンと言っていいほどの豪雪地帯だが、市街は盆地でもあるため、夏は熱気がこもりやすく、以前来た2008年は、途方もない暑さにびっくりした記憶がある。

越前大野に泊まるのは大野城のライトアップを観たかったからでもある。
城下に泊まり、天守のライトアップを観る。幸せなり。
大野城については次稿にゆずる。

お城の南へ進むと、御清水という湧水がある。
おしょうず、と読む。
環境省(昭和60年当時・環境庁)により選定された「名水百選」に名を連ねている。
城下町らしい町割りと側溝、ひと昔前を思わせる薄暗い住宅街を暗中模索あるいていると、ボウっと明るい一角が現れた。

先ほどの「手ぬぐい回廊」と、この「御清水」は、夏から秋の初めごろにかけてライトアップされ、幽玄な雰囲気を醸し出す。大野に泊まったら必ず行こう。

御清水は、かつて大野城主…お殿様のご飯を炊ぐ(かしぐ。炊飯)ための水として使われていたことから「御」と冠され、あるいは「殿様清水」と呼ばれたりもした。

厳しい冬には温かく、暑苦しい夏には冷たく感じられる地下水は飲み水などに利用され地域のふれあいの場ともなっている。

・・・ほう、なかなか撮影難しいではないか。
どう撮れば映えるのかしら?
人もいないし、しばしボケっとたたずみつつ考える。

うーむ。撮っては消す。
撮る。うーむ。
御清水に映ったちょうちんと吊るされたちょうちん、うまく両立できないかしら。

江戸時代はこのあたりは武家屋敷が立ち並んでいて、厳しいしつけのものと、御清水の使用方法も厳正に守られていたという。
上流から順番に、飲料水・果物などを冷やす場所、野菜などの洗い場など定められていて、今でも不文律として地域住民たちに受け継がれ、清水を清潔に保っている。

しばしのんびりぬぼーっとしていたら、ドヤドヤと別のお客さんが数人まとめてきたので、私はそっとこの場を辞した。静かでよい時間を過せた。

越前おおの結ステーションの時鐘(ときがね)まで戻ってくると、なんと大野城の天守のライトアップが終わってしまっていた。
真っ暗で、ちーん、って感じだった。21時までだったんだ。なんつこん!!

このあと、私は気を取り直して大野城へと登った。
城のある亀山から降りて、弥生旅館へと戻る。

22時が近い。
越前大野の夜はこうして更けてゆくのであった。
To Be Continued👉
「しったかぶり!日本紀行」応援してね!
旅のメモ📝