しったかぶり!日本紀行

グループ「灯台・燈台・岬」を作成してみました!!

21 「志摩地中海村」潮風の吹く丘で、きみたちと過ごす時間

 気が付けば、この旅も最終日の午前中が終わろうとしていた。一人旅なら最後、体力の尽き果てるまで動き回るからまだだが、家族といると、ボチボチ帰りを考えなくてはならない。

志摩地中海村 ヨーロッパの陶器のような噴水が印象的な噴水広場

志摩地中海村 噴水広場

本当は英虞湾中をめぐり切りたかったが、予想通り到底無理だったので、家族向けの「志摩地中海村でゆったりプラン」に切り替えた(家族旅行なのに一人旅向けを実行しようとしていたことは置いといて・・)。

志摩地中海村 噴水広場で気分が盛り上がる。

噴水広場、広がる地中海の風景

ここもぜひ来てみたかったんだぁ!志摩地中海村は、地中海のムードを堪能できる、複合的な宿泊施設なんだけど、一般の見学も受け入れている。宿泊者のみで、一般は入れない部分もあるけど、地中海のお土産とか料理、雰囲気は存分に味わえる。

志摩地中海村 息子たちと。

水遊び場じゃないぞ

エントランスでマップをもらえたので、それを参考に地中海を味わってみることに。

志摩地中海村は、あちこちに映えスポットが散りばめられている。

 

 

 

ミコノルカゾーンの手前には、壁にハートのマークが。

これは妻と2人で撮ればなりますまい、ということで、嫁さんを誘ってみて、OKをもらえたので(そんなんでこの先大丈夫か?!)子ども2人を下がらせて撮ろうとしたんだが、次男が「母子分離不安」を発動させ、しかもやけに私と妻を離させようとして、あまりに埒が明かないので諦めた(苦笑)。

志摩地中海村 ハートマークの映えスポット ぜひ大切な人と

ハートマークの映えスポット

ミコノルカゾーンは大部分が宿泊者専用エリアだけど、手前のショップで地中海沿岸国の雑貨や陶器がならぶお店があり、こういった雰囲気が好きな妻はいくつかコップや雑貨を買っていた。

私はその間、子どもと歩いたり離れたりしながら、そこら辺をプラプラしてみた。

志摩地中海村 地中海と志摩の新和性が見事!

地中海と志摩の見事なシンクロ!

うーむ、志摩と地中海の雰囲気は、かなり親和性があるぞ。もっとうさん臭い感じの絵になると思ったけど、全く持って自然だ。ちなみに地中海は日本の国土が2個以上すっぽり入るとんでもない大きさで、ヨーロッパ、中東、アフリカなんかが接しているから、文化としても多彩だ(行ったことないけど)。

志摩地中海村 カスティーリャゾーン

カスティーリャゾーンへ

地中海の広さをまじまじとGoogleマップで眺めてみると、中世なんかは、この地中海沿岸だけでも十二分に人生は完結できそうに思える。アフリカとヨーロッパも、日本とアメリカと比べると断然近い。

志摩地中海村 ミコノルカゾーンから噴水広場方面を眺める。

ミコノルカゾーンから噴水広場方面

恥ずかしいことに、私は日頃、世界からほとんど背を向けて生きている(世界は私に関心などあろうはずもないが)人間だが、こうしてあらためて「世界」を考えるとき、やはり国内旅行オンリーだと「井の中の蛙大海を知らず されど空の深さをしったかぶる」ようで穴があったら入りたい気持ちになる。

志摩地中海村 愛の塔 ホタテの絵馬

愛の塔 ホタテの絵馬

なんといっても、ここは日本である。カスティーリャゾーンの愛の塔には、ホタテの絵馬という、なんとも日本にほんしたスポットもある。

志摩地中海村 愛の塔

愛は万国共通だ

噴水広場のあるサルジニアゾーンへ戻り、アンダルシアゾーンへ行ってみる。その奥のアルハンブラゾーンは宿泊者エリアだ。

志摩地中海村 サルジニアゾーン

サルジニアゾーンへ

退屈だと疲れた疲れた大騒ぎするのに、何か面白いことがありそうだと思うと、がぜん張り切り出す子どもたち。いきなり兄弟そろって移動を始めたと思うと、折り返してこちらへ向かってくる。

志摩地中海村 リアス・バイ・ココチャでは、新バスク料理を楽しめる。

新バスク料理を楽しめるリアス・バイ・ココチャ

何か見つかったかよ、と聞いても、そろって「何も~」と言って教えてくれない。あったのか、無かったのか分からない。でも、面白かったのだろう。荒い呼吸に子ども特有の充実感がみなぎっている。

 

 

お腹が空いたので、噴水広場のカフェ・アミーゴでご飯を食べることにした。お昼時にもかかわらず、幸いそこまで混雑していなかったので、すぐ席に案内してもらえた。

志摩地中海村 カフェ・アミーゴ外観

カフェ・アミーゴへ!

とにかく気温がそれなりに高かったので何か飲みたい!地中海でアミーゴなら食べ物はピザだべ、って勝手に思ってピザを2枚頼み、セットのドリンクはブラッドオレンジ(赤い方)とパッションフルーツ(黄色い方)を注文し、妻とシェアしてゴクゴク!

志摩地中海村 カフェ・アミーゴ ドリンクはブラッドオレンジとパッションフルーツ

ブラッドオレンジとパッションフルーツ

間を置かずピザも来た。手前がジャーマンポテトピザ。奥がテリヤキチキンピザだ。テリヤキチキンておめー、完全にジャパンじゃねぇかべ!とのツッコミは置いといて、味はどちらもGood!美味しかった。ポテトの味わいとか、テリヤキの具合は空腹をバッチリ満たしてくれた。

志摩地中海村 カフェ・アミーゴのジャーマンポテトピザとテリヤキチキンピザ。

ジャーマンポテトピザ・テリヤキチキンピザ

ハヤシライスなんて、「日本発祥の洋食」ですよ。和食ですやん、というツッコミもせんといて、これは長男も次男も喜んで食べた。カレーもあって、辛さを聞いたら大人用だから子どもには辛いという事だったので、お子さんならハヤシが皆さん好きですよと、勧められるまま注文したけど正解だった。

志摩地中海村 カフェ・アミーゴ 子どもも好きなハヤシライス

ハヤシライス

美味しかったぁ!ごちそうさまでした。
もうね、けっこう怖いのですよ。背の高いグラス。こぼさないか、長男も次男も。背が低いから机との距離感が近くて飲みにくいんだね。でも頑固に子ども椅子座ってくれないから、いつもドキドキ。

でも、意外としっかりしている所があって、2人ともそれなりに(私の無茶な)旅行に慣れて来たみたい。

志摩地中海村 カフェ・アミーゴ 中庭

アミーゴの中庭

多分、かれらも大きくなって、特に長男は自分の「好き」も強烈にあるから、そろそろ一緒に旅行も嫌がり始めるんじゃないかな。次男だって、同じようにおっきくなって、親と遊ぶより友達や自分の好きなことで遊んだほうが良いってときがくる。

 

地中海村の、青い空の下にキラキラしたような白い建物を眺めながら、ひとりでそんなことを思っていた。この家族4人で、この時間を過すのは、確実に今だけで、次の旅行は、皆少しずつ成長して齢を取って、少し違う家族4人になっているのだ。

 

噛みしめたい。幸せを。あんたらの笑顔、今のうちにしっかり記憶と記録に刻んでおかないと。

 

この時間は、奇跡そのものだとさえ思う。ほんとうにたまたまこの時間にこの家族が4人でここにいる。妊活もそこそこ苦戦したし、妻の出産も命の危険を乗り越えてのものだった。

 

稀な時間。大切にせねば!うんぬんかんぬん。

「ガオさん(私)、そろそろ帰りの時間考えとかないと」

「お、おう」

妻はわりに旅行に対してドライである(こっちが根詰め過ぎなのか?)。

 

つづく👇

 

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旅のメモ📝
🌤🍕 志摩地中海村 日帰り利用 ~メモ~ ☕🍝
わが家の所要時間 2時間
住所 三重県志摩市浜島町迫子2619-1
見学時間 10:00~16:30最終受付・17:00退出
営業時間 横山天空カフェテラス・ミラドール志摩 9:00〜16:30
入村料 日帰り入村料 
大人 (中学生以上):700円(税込)、小学生:300円(税込)
幼児以下:無料、ペット (1匹):300円(税込)
志摩市・伊勢市・鳥羽市・度会郡在住者は入村料無料(在住1名につき4名無料)
駐車場 日帰り1 https://maps.app.goo.gl/Ud9pyAhsRT7ehi286
日帰り2 https://maps.app.goo.gl/ihBRifhn1ELdu9GJ8
宿泊者専用は奥まで行けるが日帰り一般は上記どちらかに停める。無料
アクセス 伊勢自動車道 伊勢西or玉城ICから約50分
近鉄賢島駅すぐ、Entrada賢島海上タクシー約10分で悠々上陸(これ良いな!)
ホームページ 【公式HP】志摩地中海村 - 英虞湾の絶景とアラビックスタイル天然温泉のリゾートホテル