旅はいつでも浦賀から始まる。
わけではない。20代の終わりに結婚してから7年間は横浜市西区暮らしだったので、その頃はどこへ行くにも便利だったけど、浦賀は少し不便さがある。
4:30頃に起きてせっせと準備を済ませ(1泊2日だから少しなめている)、洗濯物を干し(前夜が雨だったから待った)、妻に一声かけ(恐る恐る)、子供らの寝顔に少し後ろめたさを感じつつ家を出た。
予定通り、乗りたい電車を一本落とし、堀ノ内で乗り換え(一本前だったら浦賀発の特急だったのに)、上大岡でやっと座れた。
夜遅く朝早かったから、京急蒲田をつい寝過ごしかけ、乗り換えたホームで少し待つと、乗り換えは3階だったと気づき、エスカレーターでうえへ。
京急の空港線は、駅名がいい。
糀谷、大鳥居、穴守稲荷と、だいぶ味のある駅名が続く。
この次がすごい。
天空橋。
日本古来の神社から、一気に大空へ駆け上る感じがふつふつと湧いてきて、いざこれから虚空への旅が始まるんだという機運が盛り上がってくる(個人の感想です)。
そんな風に思いながらも窓をにらみつける顔はごく渋くしている。
気恥ずかしいのだ。これから飛行機に乗る40代のおっさんが、駅名でわくわくし、飛行機とその先の旅にどきどきしているなんて、もう一度言うけど、気恥ずかしいのだ。
どうしても、「まぁ、だるいけどな」みないな顔をしてしまっている自分がおかしい。
そんなこんなで、羽田空港に到着する。
さらにテンションの上がるエスカレーターを登り、特に何か買うこともなく保安検査場へ。
大阪・関西万博開幕を明後日4月13日(この旅ではいつ行ったかはあまり明言しないが察することはできる)に控えていることもあり、手荷物検査はいつもより厳重だ。
ロビーは、バスラウンジである。
一般の出発ロビーから、表示板を頼りにエスカレーターで降りると、喧騒感のある出発ロビーとは違い、落ち着いた雰囲気があって静かだ。少しVIP感さえある。
話はそれるが、ここで驚愕の事実に気づいた。
最近、スマホをiPhoneXRから6年少しぶりにiPhone16eに変えた。ケースも当然新しくして、カメラレンズも全面保護でガッチリ傷防止とした。
なんとそれがアダになり、照明などは乱視のように反射してしまうことが発覚したのだ(上の写真見てくれ、少しバスラウンジの掲示が上振れしている、下の写真では照明の上に蜃気楼みたいになっている)。
なんたる不覚。そういうことがあるのか。
よく見ると、浦賀駅の電光掲示板もだし、これまで撮った別の写真たちも同じようになっていた!まさにいまさら。
面倒を厭い、頑固に着脱式は選ばなんだ。
ラウンジの高椅子に座り、しばしぼうぜんとしつつ、このままで行くしか他あるまいと思いなおしたころに搭乗案内がはじまった。
タイトルにもあるとおり、この旅は石見 -島根県の真ん中より左- をターゲットにした旅である。出雲空港も考えたが、スタートから石見にこだわろうと思い、便利不便を考えず、まず石見空港を目指すことにしたのだ。
バスに乗り、飛行機に乗り込む。
ANA725が飛び立つ!心まで飛んでいきそうだ☆彡
さぁ、向かうぞ!石見。
To be continued... 👇