スーパーカミオカンデってなに?
そういう所からこの神岡を眺めてみよう。
スーパーカミオカンデは、当然、「すごいオカンやで」ってことではない(ぶたないで)。
ニュートリノの性質を調べ、ニュートリノの性質を使って、宇宙の歴史を明らかにしようという施設である。

ニュートリノってなにか。
「ニュートラル=中性」「リノ=小さい」という意味の素粒子である。

素粒子って?
物質を構成する最小の単位で、それ以上細かくできない究極の粒のことである。
原子とかっていうのが一番かと思っていたけれど、もっとずっと、遥かに小さいのがあったのだ。

このやけに映える金色の丸たちは、スーパーカミオカンデ内部の光センサーの模型で、模型とはいえ実際のと同じ材料や取り付け方を忠実に再現している。
係りの方に注意をされてしまったが、汚れたり破損させしまわないために、触らないようにしてください。

カミオカラボでは
“かがくと、ともに。をつくる拠点”
をコンセプトに、スーパーカミオカンデやニュートリノなどについて学べるシューティングゲームや、ニュートリノを捕まえる遊びができるコーナーがあって、子どもも大人も一緒になって楽しめる。

ニュートリノはどんなものでも突き抜ける。
私たちの体も、1秒間に数百兆個も通り抜けているという。今この瞬間も、だ。
でもなぜか水の中では、時々水の分子にぶつかって光る性質があるという。
この性質を利用して、スーパーカミオカンデではニュートリノの観測を行っているのだ。神岡の「頑丈な地盤」と、「潤沢な地下水」そして、「日本企業の卓越した技術力」という要素があってこそ、神岡は世界屈指の宇宙研究の拠点となり、ノーベル賞を受賞するほどの輝かしい成果を出していたのだ。

1983年に、神岡の地下1000mに設置されたのが、カミオカンデであった。その性能をさらに向上されたのが、1996年に完成したスーパーカミオカンデ。さらに現在は2028年の観測実験開始を目指し、さらに規模をや感度を拡大したハイパーカミオカンデの計画が進められている。

飛騨神岡は、古き良き和の国の面影を残す里である。
神岡鉱山の地下深くには今、宇宙研究の最新施設があり、今も私たちの体を秒で数百兆個も駆け抜けていく幽霊のような素粒子を観測している。

私も長男かけ7歳も、硬いがんこ焼きせんべいを齧る。長男は乳歯が抜けそうで、私は過去バドミントンで前歯を砕いたので、セラミックを破損しないようにおっかなびっくりかじる。この瞬間もニュートリノは駆け抜けている。
「あ、パパ、水筒ない。どっかない!」
どうやら、のんびり宇宙にもおせんべいにも浸るいとまは無さそうです。
つづく👇
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旅のメモ📝
| 🌌 道の駅 宙ドーム・神岡 カミオカラボ 🍪 | ||||||||||
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| わが家の所要時間 | 21分 | |||||||||
| 住所 | 岐阜県飛騨市神岡町夕陽ケ丘6 | |||||||||
| 入館料 | 無料 | |||||||||
| 営業時間 | 9:00 ~ 17:00 (最終入館16:30) | |||||||||
| 休館日 | 水曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始(12月29日~1月3日) |
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| 駐車場 | 乗用車:111台 バス:7台 |
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| アクセス | 東海北陸自動車道 飛騨清見ICから車で60分 北陸自動車道富山ICから車で50分 長野自動車道松本ICから車で110分 |
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| ホームページ | ひだ宇宙科学館 カミオカラボ ウェブサイト - 飛騨市公式ウェブサイト | |||||||||