大路から小路へ、大きな温泉宿の谷間を縫うように進むと、静けさの中にたたずんでいたのが、秋保温泉共同浴場だった。さらに先へ進むと、砂利の駐車場がある。雨が降っているが、傘もささず濡れながら共同浴場へと歩き戻る。

古くは道後、有馬と並び日本三名湯と称されたこの高級温泉街にあって、ひたすら庶民性を堅持しているその姿は、逆説的に観光的でさえある。
浴槽は3、4人も入ればもう満員だ。それぞれ、譲りあうようにして順に浸かった。
熱い。とぉっても。
ナトリウム塩化物泉、源泉温度約52℃。そうゆっくり唱えるくらいの時間で、私は湯から飛び退いた。熱いお湯は得意ではない汗

それでも随分とさっぱりして、シャツやジーンズに触れる肌の感覚が、温泉上がりの独特な肌触りとなって心地よかった。
雨足がまずまずだったので温泉街を散策する気になれず、次は村田の方へ行ってみようと車を出した。ちょっと立ち寄ってみたのは「秋保・里センター」。

秋保温泉の観光拠点となる施設で、観光案内所やレストランが施設内に置かれている。

館内はゆったりしたスペースがあり、秋保大滝や盤司岩といった秋保の雄大な景観の垂れ幕が目を引く。

プロペラ帽子の男の子が興味津々だったのが、『ぼくらのマッチ箱電車』と名付けられていた模型だ。秋保電鉄は、1961年に48年の歴史に幕を降ろしている。その余韻が今でもこうして温泉地の施設内に響き続けている。

鉄道とは、かくも人々から愛されるものなのかと、旅をしているといつも驚かされる。鉄道とはなんだ。夢か現か幻か。
工芸品が展示されているコーナーでは、温泉むすめの秋保那菜子さんがお出迎え。気を抜くと東北弁が出てしまうぬか漬け作りが趣味の女の子である。早いエスカレーターが苦手だとのこと。ふ、かわいいではないですか。

施設のエントランス近くにはちょっとした庭のようなスペースがあり、ピンクのバラが咲いていた。雨空にも負けず鮮やかな色合いが目に映える。

時期によっては藤棚になったりするだろうか。庭って、そういうものだろうか。よくわからないや。

おっと。
ポチポチ。

余念なく「国盗り合戦」の「秋保温泉の空を統一」し、作並、秋保のプチプチ温泉巡りを追えるのであった。
旅は最終局面へ。
つづく👇
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