しったかぶり!日本紀行

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ADHDのお子さんを持つ親御さんにもおすすめ。「ADHDがわかる本 正しく理解するための入門書」【読書感想文】

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 今回紹介する本は

「ADHDがわかる本 正しく理解するための入門書」

 

 
ADHDってなに?の疑問を、イラスト付きで解説しているのでとても分かりやすい。幼児期、学童期、青年・成人してから、それぞれのステージで表れる特性や困りごとを簡潔に教えてくれる。
 
ADHDの特性が現れるメカニズムなどへの記述は最低限で、どういう風に向き合ったらよいか、どういう対策を考えられるか、どういう病院に相談したらいいか、といったことが丁寧に書かれているので、まさにタイトルにある通り「入門書」といえるだろう。
 
なので、「この本を読んで困りごとを一挙に解決したい」というような思いで読むと物足りないと思われる(どんな本を読んでも多分一挙に解決はできないと思うが)。
 
私がADHDの二次障害で適応障害になり休職している時に(今もしてるけど)、発達障害関係の本で3冊読んだうちの、最初の一冊である。選んだきっかけは、それこそ「入門書」と書かれていたからだ。
 
基本的には児童のADHDについての記述が多いが、大人が読んでも、ADHDについてひとしきり理解するには十分な一冊だと思う。また、ブログのタイトルにもある通り、ADHDである、傾向がある、あるかもしれない親御さんが読んで、お子さんとどう向き合ったらよいか、といったことのアドバイスも書かれている。
 
 
私はこの本を読む頃は、まだまだ精神的に不安定になってしまうこともあったので、こういった入門的な本を読むことで、「ひとりじゃないんだな」ということを知ることができた。
また、薬を使ったり環境を変えたりして、ある程度困りごとを減らせそうなことが事例を取り入れて記述してあるので、お先真っ暗なわけじゃないな、ということを確かめられただけでも、この本を読んでよかったなって思えた。
 
実践的な対応や向き合い方、前向きになれている方、理論づけが欲しい方など、文章でガッツリ読みたい方は前回紹介した「多動脳―ADHDの真実―」をおすすめしたい。

 
 
こういうADHDや発達障害関係の本を読むと、地道に研究が進められていたんだなぁ、と思う。「ADHDがわかる本 正しく理解するための入門書」の著者、榊原洋一さんは、冒頭「まえがき」で、発達障害の知識が広まったことを喜んでいるが、一方で正確さに架ける記述や、明らかに誤った情報が拡散されていることに懸念を抱いている。
 
ネットから拾う「情報」は、実に扱いにくいものである。私も、延々とADHD、発達障害のことについて調べまくったが、結局はそこで得た情報はひとつの「こやし」とすることにした。さらに、関連本を何冊か読んでみる(これも少し値の張る「こやし」だろう)ことによって自身の思考に(強制的にでも)多角性や多様性を与え、自分なりの理解が必要なのではないかと思う。
 
困りごとが解消できますように。願います。

 

 
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